知能指数との関係

驚きの真実?!茂木先生の研究発表!!
知能指数はきれいな歯並びに影響される

(正しい歯並びと全身への影響等を研究されている がん・感染症センター都立駒込病院 歯科口腔外科部長 茂木伸夫先生著ー全身疾患における歯科治療の重要性より抜粋)

知能指数との関係

よく噛んで食べる子どもは、知能指数が高いかもしれないー。 

噛むことと知能指数の間に相関の関係があるかどうか調べた研究がある。船越正也らは、「4~6歳の幼稚園児82人について、噛める能力テストと知能テストを行った。10項目のテスト中、幾何学形テストの成績と噛む力との間に相互に明らかな関係が認められた」と報告。

また梅田健吾らは、「大人のねずみを使い、片側の臼歯を抜いてしまったねずみと全部歯があるねずみに迷路の課題を与えたところ、臼歯が無くなったねずみの方が、学習成績が劣っていた」と報告している。

噛んで歯が「噛んだ」ということを感じ、それを脳に伝達するためのセンサーを「歯根膜」(歯と歯を支えている歯槽骨という骨の間にある薄い繊維状の組織。歯周靭帯ともいう)という。

窪田金次郎らの、歯の抜いたサルを使った実験では、歯を抜いてしまうと、もう生体が噛むことを感じる必要性が無くなるため、抜いて70日後には顎骨の中にはそのセンサーもなくなり、歯からの感覚がなくなれば、噛むためのメカニズムも変化して脳の機能も萎縮してしまうと推測している。

1本の歯の重要性

目は2つ、鼻は1つで、スペアはない。 
一方、歯は全部で28本(親知らず)なので、1本ぐらい無くてもいいと思う人もいるかもしれないが、歯は1本なくなると相手を求めてくる。隙間のあるところに向かって歯が倒れてきたり、下の歯がなくなると上の歯が下がってくる。歯は1本、1本で生活しているのではなく、上下左右で支え合いながら生きている。そこで歯がなくなってくると相手を求めるのである。

1本の歯をきちんと治すことが、いかに重要であることがわかると思う。

また、虫歯や歯周病を治すことはもちろん重要だが、さらに歯並びを矯正し、上顎の歯と下顎の歯を正常な機能で噛めるようにすることも同様に大切である。

よく噛めるようになることで、唾液の分泌も促し、唾液中に含まれる免疫物質を口の中に湿潤させることができ、全身また口の中の細菌コントロールに役立つのである。

歯の1本、1本を大切に考え、最終的に上顎と下顎のバランスのとれた噛み合わせが必要であると思う。

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