矯正治療で行動パターンや生活習慣を見直して、健康を考え直す
同院では今までの矯正方法とは違い、できるかぎり歯を抜かないで歯並びを整える矯正方法や、ストレートワイヤーテクニック、白いセラミック製の矯正器具を用いた治療なども行い、患者さんのストレスができるだけ少なくなるように配慮をしています。
「子どもの矯正の場合は歯を抜かない場合も多く、痛みやストレスを最小限におさえながら治療することができます。また、子どもの頃の癖も歯並びに大きく影響します。指しゃぶり、唇を噛む、いつも口を開けている、舌を突き出す、頬杖をつくなどは注意が必要です。ついつい癖がでてしまう行動パターンや生活習慣自体を考え、子どもの心理面と生活面にも十分に配慮し、心身ともに成長していくことを目標としています」
から自分を見つめなおし、規則正しい生活や真の健康観、新たな幸せを見つけ出すことができ、心と体のバランスがよくなることで、「自分にとって”いいこと”をしたい」と人生観が変わる方も多いそうです。
歯列矯正とは
力を少しずつかけ、歯並び・かみ合わせを治す
歯には、力を加えられるとその方向に移動する性質があります。その性質を利用して、口の中に矯正装置を入れ、歯に弱い力を持続的にかけて動かし、悪い歯並びやかみ合わせを治してしまおうというのが、歯列矯正です。
見た目だけでなく、影響は精神面にも
歯列矯正は、単に見た目をよくするだけではありません。歯並び・かみ合わせが悪く、虫歯や歯周病になりやすい歯を健康にしたり、いびきや歯ぎしり、舌足らずなしゃべり方が治ることもあります。また外見のコンプレックスが解消され、精神面でも良い影響が現れます。
治療する、しないの判断
矯正するかしないか、判断は難しいところです。少しでも歯並び・かみ合わせがおかしいと思ったら、自分で判断せずに必ず歯科医に相談してください。子どもの場合ならこれからのあごの成長を予測し、永久歯列への生え変わりのときに治ってしまうものか、骨格的なもので将来的に不正咬合になるものなのかを診断してもらえます。
歯列矯正治療の必要があるもの
- かみにくい、発音しにくなど明らかに機能障害があるもの
- 歯並びが悪いせいで、虫歯や歯周病になっているもの
- 骨格的にかみ合わせがずれているもの
- 歯やあごが原因で唇が閉じにくいもの
- 審美的に問題があるもの
矯正を始める時期
始める時期は千差万別
症例によって矯正を始める時期は変わってきますが、乳歯が生えそろう3~4歳ごろや、上下の前歯が生えかわる小学1年生ごろに歯科医に相談されることをお勧めします。あごや歯並びの拡大により改善できるものは乳歯列や混合歯列から、歯を抜いて改善するものは永久歯が生えそろってから、骨格的な要素の強いものはあごの成長がとまる18歳ごろ外科的な矯正をする場合もあります。
早く始めれば抜歯せずに済む場合も
歯肉の健康な人なら、何歳になっても矯正をすることができます、おとなは治したいという意志が強く医師の指示どおりに装置の取りつけや歯みがきをするので、わりあいスムーズに治療が完了する場合も多いです。また、歯列矯正には乳歯列や混合歯列期に行う早期治療と、永久歯列になってからの本格矯正治療があります。早期治療では、あごの成長を利用してこれから生える歯のスペースをつくったり、確保したりする部分矯正を行います。この時期から矯正がはじめられれば、歯を抜かずに矯正できる可能性が高くなります。
矯正治療の流れ
初診相談
問診や視診をしながら診察します。
矯正治療を始める場合には、精密検査をします。
精密検査
歯の写真、顔の写真、歯のレントゲン写真、頭部のレントゲン写真、歯列の模型 などの治療計画に必要な資料をとります。症状により顎関節のレントゲン写真や顎運動の検査もします。
矯正診断
精密検査の結果をもとに、不正咬合の診断と治療計画・治療方法ならびに治療期間、矯正料金についての 説明があります。
治療開始
矯正治療は、動的治療と静的治療(保定)の二段階に分かれています。
- 治療計画に従い、いろいろな矯正装置を使って歯を動かし、段階的に治療を進めます。
- 上下の歯が計画通りに動いて、次第に正常なかみ合わせになると、最終段階で仕上げの治療をします。
- 動的治療が完了すると矯正装置をはずし、静的治療(保定)に入ります。
動かした歯を支えて保護するために保定装置を使います。その時期は通常2~3年ですが、場合によっては成長が終了するまで必要になることもあります。 - 動かされた歯が完全に保定されると、静的治療も終わります。
その後は、定期検診として、年に1~2回通院します。
矯正治療の種類
治療計画に従って、固定式や取り外し式など、いろいろな装置を組み合わせて使います。
固定式の装置
固定式の装置 マルチブラケット(全体の治療に使う装置)
- メタル製ブラケット
- プラスチック製ブラケット
- 舌側矯正装置
治療内容によっては、使用できない場合もありますが、装置がめだたないような透明なブラケットを用いたり、歯の裏側にセットするなど審美性を考えたものも使われる場合があります。