乳歯のみがきかた
乳歯が生えそろったら
上下10本ずつの乳歯が生えそろうのは3歳ぐらい。そのころにはムシ歯の意味がわかったり、子どもによっては自発的に歯をみがく場合もあります。ただ、きちんとみがけているかどうかわからないですし、乳歯はムシ歯になると永久歯に大きく影響するので、親の仕上げみがきはとても重要です。子どもにみがかせたあとで、ていねいに仕上げみがきをしましょう。
自分でみがかせて、親が仕上げみがきをていねいに
こどもには自分でみがかせる。子ども用の歯ブラシを持たせ、親がみがく部分を指示しながら子どもにひととおりみがかせましょう。
親の仕上げみがき 寝かせみがきをする
親の両ひざの間に子どもをあお向けに寝かせ、頭を安定させる。
または、親が子どもの後ろに立って子どもの口をのぞきこむようにしてもよい。
歯ブラシの持ち方
仕上げみがき用の歯ブラシを、ペンを持つようにして軽く握る。 ほとんど力を入れないようにして手首で歯ブラシを動かす。
奥歯の裏側
「歯ブラシを斜め45度にあててみがく」
歯と歯ぐきの境目をねらって、上下とも同様に歯ブラシを斜め45度にあてて一本ずつ前後に小刻みに10回程度動かす。
歯ブラシを奥歯の裏側にあてるときに、歯と歯ぐきの境目にあてる。
歯垢のつきやすい部分なので、みがき残しのないように。
前歯の裏側
「歯ブラシを立てて上下にみがく」
歯ブラシを立てて裏側のくぼみに軽くあてて、上下に小刻みに10回程度動かす。
一本ずつみがく。
歯ブラシを立てるとくぼみに毛先がぴったりあたって汚れをかき出しやすい。
上の歯、下の歯とも同様に一本ずつみがいて汚れを取る。
奥歯の表側
「歯ブラシで口を押し広げて奥までみがく」
口が開きにくいのでみがき残しをしやすい部位。
歯ブラシで口を広げるようにして奥歯に歯ブラシをあててみがく。
斜め45度に歯ブラシをあててみがく。
奥まで歯ブラシを入れ、斜め45度に歯ブラシをあてて、小刻みに前後に10回程度動かす。
上の歯、下の歯ともに同様にみがく。
前歯の裏側
「唇を軽く押し上げて歯と歯ぐきの境目の汚れを取る」
歯と歯ぐきの境目は唇でかくれているので、人差し指で軽く押し上げながらみがく。
前歯の歯と歯ぐきの境目は歯垢のつきやすい部分。
唇を軽く押し上げて歯ブラシをあて、左右に小刻みに10回程度動かす。
歯と歯ぐきの境目に歯ブラシをあてる。
上の歯、下の歯とも、歯と歯ぐきの境目に水平に歯ブラシをあてて、ていねいにみがく。
強くこすると痛みを感じる部分なので、力を入れすぎないように。
かみ合わせ面
「くぼみや溝の汚れをかき出す」
歯ブラシを水平にかみ合わせ面にあててそのまま前後に小刻みに10回程度動かす。
上の歯、下の歯とも同様にする。
水平に歯ブラシをあてる。
歯ブラシを水平にのせるだけで、かみ合わせ面のくぼみや細かい溝に毛先がぴったりあたる。
力を入れずに前後に動かすだけで良い。
デンタルフロスは唇を押し開いていれる。
奥歯にデンタルフロスをあてるときは指で唇をできるだけ広げる。