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歯を残すことへの想い

私は、1981年に大学を卒業し歯科医師になり、その後、1985年に西田歯科・矯正歯科を開院しました。

治療経験を積むにつれ、私は、治療した歯が再度悪くなって来院されたり、ずいぶん悪い状態になって、歯を抜かなくてはならない経験をし、単に治療をすることに疑問を感じるようになりました。

この様な事を繰り返さないためには、病気を予防すること、そのために虫歯予防と歯周病治療を行うことが大切だと思うようになりました。

私は、できるだけ歯を抜かないようにするために、歯を残すためにはどうすればよいかと言うことを第一に考え、歯周病治療と予防をきちんと行うべきだとの結論に達しました。


なぜなら歯周病は色々ある歯の病気の一つですが、歯が抜けるようになる最も大きな理由だからです。 私は歯周病治療の技術をあげることが絶対に必要だ、悪くなる前に治療をすることで、なんとか歯を残すような方法を患者様に提案できるようにしようと思い、ありとあらゆる方法を勉強していきました。そんな時にある患者さん(F・Rさん)が来院されました。F・Rさんは歯周病が大変進んでおり、歯がぐらぐらし始めていました。

「今まで、歯科医院には通われていませんでしたか?」とお聞きすると、患者さんは「通っていたんですが、その医院では、この歯を抜きましょうと言われました。私は、歯をどうしても抜きなくなく、納得できないまま、その歯科医院に通えなくなってしまいました。なんとかしてなくてはいけないが、どうしたらよいか分からなくなり、毎日を暗い気持ちで過ごしていました。そんななか、親戚に衛生士学校に行った人がいまして、その人から、歯周病治療を専門にやっている医院があるので、そういうところ探すとよいですよ、と言われました。それから、私は歯周病治療を専門的にしている医院を探し始めまして、ようやく見つけまして。西田歯科に来たのです。」とおっしゃられました。

確かに、その方は、歯を抜く必要性があるほど歯周病が進行していました。しかし、治療を粘り強く受けていただき、自宅での歯みがきの方法を変えていただければ、もしかすると改善するかもしれない、と思いました。 私は「もしかすると歯を抜かずに治療ができるかもしれません。しかし、そのためには治療の期間もかなり、かかりますし、自宅での歯ブラシも相当しっかりやる必要があります。それでもよろしいでしょうか?」とお話しすると、「はい。なんでもします。」とおっしゃられました。

まず、当院の担当歯科衛生士より歯ブラシの指導を行いました。正しい歯みがき方法をするだけで、歯茎も引き締まり、随分状態は改善しました相当頑張られた証拠です。

その後、治療として歯石の除去をしっかりときちんと行うことで、相当改善し、歯を抜かなくても良い状態になってきました。これも当院の予約どおりにきちんと通っていただいたからです。
私はこのとき「歯を残したいという患者さんがいれば、できるだけ、こたえられる医院にならないといけない」と改めて強く思いました。この患者さんは、その後も定期健診でお越し頂き、歯を抜く必要があるといわれた歯は今でも残すことができています。

当院では他にも、他院で歯を抜かないといけないと言われた患者様が当院にお越しになっていただけるようになりました。歯を抜かずにすんだケースがいくつもあります。
また、治療が終わって終了して終わりではなく、継続的にお口の中を管理させていただいています。

近年、抜かなくてもよいと思われる歯を抜いて、インプラント治療を行うケースを耳にします。 私自身、少々違和感を感じています。もちろん、インプラント治療にも大きなメリットがありますが、 (当院でもインプラント治療は行っております。)やはり、自分の歯以上のものはないと思うのです。自分の歯で一生を過ごすことは究極の幸せだというのが私の信念です。

当院では歯周病治療を専門に行う歯周病外来を設置しております。
今では、歯周病でお悩みの方に少しでも役に立つことができるのでないかと思い、このホームページを開設させていただきました。ご相談してみたい方は一度お越しください。

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