四条畷の皆さまこんにちは!
今日は、「歯の役割と種類」のご案内です。
物を食べるときの歯の役割
永久歯は親知らずを含めて全部で32本あり、その形状で3種類に分けることができます。それぞれの歯は次のような役割を果たします。
切歯:食べ物をかみ切きる
犬歯:食べ物を引き裂く
臼歯:食べ物をすりつぶす
<中切歯>
平べったくて大きく、根は円形状で、上下顎の歯並びの中央部(最前部)にある2対の歯です。口に入れた食べ物を、噛み切る働きを持っていることから、切歯と名付けられ、発音において重要な役割を果たしています。歯の中でも一番目立つ歯です。
<側切歯>
中切歯とよく似た平べったい形の歯で、前から数えて2番目の永久歯。
上顎の側切歯は8~9歳、下顎の側切歯は7~8歳頃に生えてきます。
側切歯は退化しやすい歯で、しばしば円錐歯や矮小歯といった小さな歯になることがあります。
<犬歯>
切歯の外側にある歯で先がとがっていて、あごの動きの基本になる歯です。上顎と下顎にそれぞれ一対ずつあり合わせて4本あり、全ての歯の中で最も長い歯であり、歯根の先端は他の歯に比べると顎の骨に深く埋め込まれています。
<第一小臼歯>
第一小臼歯とは、前から数えて4番目の永久歯。上顎の第一小臼歯は10~11歳、下顎の第一小臼歯は10~12歳頃に生えてきます。
犬歯の後ろにある上顎と下顎のそれぞれ二対ある歯で、小臼歯になると切歯や犬歯にはない咬頭(とがった部分)が出現します。この咬頭は、頬側と舌側に一つずつありこれが小臼歯の特徴です。
<第2小臼歯>
第二小臼歯とは、前から数えて5番目の永久歯。上顎の第二小臼歯は10~12歳、下顎の第二小臼歯は11~12歳頃に生えてきます。かみ合わせの安定を保つ歯といわれています。
<第1大臼歯>
第一大臼歯とは、前から数えて6番目の永久歯。上顎の第一大臼歯は6~7歳、下顎の第一大臼歯も6~7歳頃に生えてきます。
第一大臼歯は6歳前後で生えてくるため、「6歳臼歯」と呼ばれることもあります。食べ物をかむ為のもっとも重要な歯です。
<第2大臼歯>
前から数えて7番目の永久歯。上顎の第二大臼歯は12~13歳、下顎の第二大臼歯は11~13歳頃に生えてきます。第二大臼歯は12歳前後で生えてくるため、「12歳臼歯」と呼ばれることもあります。
<第3大臼歯>(親知らず・智歯:ちし)
歯科用語では「8番」(前から8番目の歯)とも呼ばれ、生える時期や生え方に個人差があります。
大臼歯について
大臼歯は食べ物をかみ砕く重要な歯で、永久歯の中でもっとも大きく、かむ力も一番強い歯です。歯並びやかみ合わせの基本になる大切な歯ですが、むし歯になりやすい環境がありますので積極的なむし歯予防を行いましょう。
むし歯になりやすい理由は、乳歯の後ろに生えてくるので、生え始めに気がつきにくく、かみ合わせの溝が複雑で汚れが溜まり易く、奥に生えるため歯みがきで磨きのこしがあったり、生え揃ってから上下の歯がかみ合うまでに、1年~1年半ほどかかり、汚れがたまりやすい状態が続くためです。
食後は、特に奥歯は念入りに歯みがきを行いましょうね。
奥歯は本当にむし歯になりやすい歯なのです。
この記事が書かれた日:2015年05月08日
カテゴリ:歯の役割